YAMAHAルーターの設定を変更する必要があり、直接telnetでログインして一つずつConfigを触る方法でやっていたのですが、設定ファイルのバックアップを取得するのに「TFTP」を使っていました。
Windows標準の「tftp」とYAMAHAが提供しているフリーソフトの「RT-Tftp Client」について、違いをまとめます。これ以降「tftp」と記述しているのはWindows標準のtftpを指します。
用途によって、使い分けるのが良さそうです。
ちなみに、テストしたYAMAHAルーターは「RTX810」「RTX830」「RTX1200」「RTX1210」です。
作業される際は、かならず設定のバックアップを取ってから行ってください。
またはテスト機などで、業務などに影響がないような状況で行ってください。
「tftp」と「RT-Tftp Client」のUIの違い
tftpはコマンドライン、RT-Tftp ClientはGUI
コマンドラインになれている方は、tftpを。バッチで処理する必要があればtftpを。
TFTP [-i] host [GET | PUT] source [destination]
TFTP 192.168.1.254 get config0/${password} c:\router.rtfg
TFTP 192.168.1.254 put c:\router.rtfg config0/${password}
の様に使います。
config0の部分は、環境によってはことなりますので、ルーターへtelnetやコンソールでログインし、「show config list」で現在有効な設定を確認してください。
GUIで直感的に分りやすいのは、RT-Tftp Clientです。
「tftp」と「RT-Tftp Client」の機能の違い
RT-Tftp Clientはファームウェアも更新できる
さすがはYAMAHA製。RT-Tftp Clientではルーターのファームウェアのリビジョンアップも可能です。
tftpは設定ごと丸替え、RT-Tftp Clientは追記も可
PUTした場合の違いです。
tftpは転送した設定ファイルがまるっと上書きされます。
RT-Tftp Clientは変えたい箇所のみを記述したファイルを転送すると、その箇所のみ上書きされます。
console prompt Router-test
save
IP AddressやPPの情報を設定済みのルーターに、上記のファイルを転送します。
tftpは上記の設定のみになり、もとから設定してあったIP Addressなどの情報は削除されます。
RT-Tftp Clientはconsole promptの値のみ上書きされ、設定してあるIP Addressの情報などは残ります。
tftpはメモリに保持、RT-Tftp Clientは即時反映
引き続き、PUTした場合の違いです。
tftpは転送した設定ファイルがメモリ上に保持され、即時では反映されません。
RT-Tftp Clientは転送が完了した段階で設定が反映されます。
console prompt Router-test
save
上記のファイルを転送すると、tftpは即時変更されず、RT-Tftp Clientは即時反映されます。
tftpでは反映させるために「restart」を行う必要があります。
RT-Tftp Clientは取得した設定ファイルにコメントがある
これ、いいです。読みやすいです。
RT-Tftp ClientでGETした設定ファイルには、コメントがあり、設定内容が分りやすいです。
tftpは「show config」で表示される内容がそのまま出力されるようなイメージです。
最後に
他にも気づいた点があれば、更新していきます。
コメント